香港はふしぎな街並だった。
超高層ビルやマンションが、高低差の激しい土地に所狭しと並び、
大都市の様相を見せつける一方で、
飛行機をはじめとする高い場所から降りて街を歩き回ると
日本でいう下町の商店街のようなエリアや、
急に開けた大広場に出くわすことがある。
きらびやかな夜景と、昼間の排気ガスや道路に面する食堂の匂いが入り交じった何とも言えない空気など、ものすごいギャップを持ってもいる。
香港は特に極端だけれど、
日本や韓国にも似通った部分があると思う。
エネルギッシュに、カオスに様々なものを取り込んで、
アンバランスに大きく高くなっていく都市。
アジアの大都市の一つの特徴かもしれない。
とにかく香港は、色んな意味で凄まじい密度だった。