モーショングラフィックスQ&A | TAKAYUKI YOSHIDA

モーショングラフィックスQ&A

こんにちは。モーショングラフィックデザイナーのヨシダです。
私は普段モーショングラフィック制作のお仕事をしつつ、SNSで自主制作作品を不定期にアップしています。
主にそのSNS上で最近学生さんなどから、

どうしたらモーショングラフィックやCG映像を作れるようになりますか?
どのような環境や学習が必要ですか?

というようなご質問を多く頂くようになり
自分も制作してみたいけど、何から始めたらよいかわからない、という方が多くいらっしゃることに気づきました。
結構長い話になってしまい、DMで都度回答するのも大変なので、この記事を書くに至りました。
文章を書くのは不慣れな為、駄文乱文になるかと思いますが、少しでも参考になることがあれば嬉しいです。

最も多く質問をいただくのが
「どんなソフトで制作しているのですか」です。
なので今回はソフト(ツール)に絞って、ソフト名とその理由を回答させていただきます。

私が自主制作で主に使用しているソフトは

メインツールとしてモーション作成から合成、エフェクト加工や色調調整などで AfterEffects。3DCGを使う場合はCINEMA4D。グラフィックデザイン作業でillustrator、photoshop

他にも細々とはありますが、メインツールとしては以上です。以下にそれぞれの使用理由をご紹介していきます。


AfterEffects

このソフトで何ができるのか、ということに関しては公式サイトが一番わかりやすいのでまずはこちらをご覧いただければと思います。
私がAfterEffectsを愛用している理由は下記の通りです。

グラフィックデザインソフト・及びグラフィックデザイナーとの連携のしやすさ

まず大きな理由のひとつ目としてグラフィックデザイナーであれば御用達のillustrator、photoshopと同じAdobeのソフトなので連携がスムーズですし、共通機能も多い為習得しやすかったです。
illsutrator・photoshopで作成したロゴやグラフィックを、レイヤー情報まで含めてインポート出来たり、インポート後にパスデータに変換してパスアニメーションが容易にできる、などです。

仕事ではillustratorやphotoshopで静止画のグラフィックデザインやロゴを支給され、それをAfterEffectsで動かす、というフローも多く、グラフィックデザイナーとの連携という面でも、使い始めたのは随分と前ですが、当時の私的にはAfterEffects一択でした。

例えばロゴデータを、上の画像のように動かしたいパーツごとにレイヤー分割をillustrator側で行います。
分割した状態でAftereffects側で読み込めるので、個々に動かすことが出来ます
機能の充実・拡張性

2Dグラフィックの動かしや、映像のエフェクト加工、映像のコンポジット(合成)がメイン機能ですが、
後述のCINEMA4Dとの連携機能や、外部プラグインを使用して3DCGを作成することも可能です。
また、外部プラグインやスクリプトも豊富で、用途に応じて様々な機能強化もできます。

例えば下記の動画は、後述のCINEMA4DとAfterEffectsを併用して制作しています。

ユーザー数の多さ

映像制作業界でのシェア率が高く、私が知る限りではありますがモーショングラフィックス系のクリエイターやプロダクションでは特に多く導入されているので、他のモーショングラフィックデザイナーや映像クリエイターとの連携という面でも、データの受け渡し等がスムーズです。

また、そのユーザー数の多さから、昨今ではチュートリアル動画なども豊富にインターネット上に存在し、今から学習し始める方にとっても非常に学びやすいソフトなのではと思います。

まとめると、メジャーなデザインソフトや3DCGソフト(CINEMA4D)との連携が優秀で、拡張性もあり使いやすい、ということが理由になります。


illustrator
photoshop

この辺りはグラフィックデザイナー御用達の有名ツールですね。私も元々はグラフィックデザイン畑からモーショングラフィックスの世界に進んだので、このツールにはいつもお世話になっています。
モーショングラフィックを作る上ではillustratorやphotoshopでグラフィックパーツをデザイン・作成し、
その後AfterEffectsに持ち込んでアニメーションさせる、というフローになることが多いです。


CINEMA4D

こちらはいわゆる3DCG制作ソフトで、3次元的な表現を用いる時に使用しています。
3DCG制作ソフトでメジャーなソフトとしては他にMaya、Max、Blenderなどが挙げられますが、私がCINEMA4Dを選んだ理由は以下の通りです。

Mographというモーショングラフィック制作機能

CINEMA4Dには「Mograph」という、その名の通りモーショングラフィック制作において非常に強力な機能が備わっています。
Mographの「クローナー」機能で大量のオブジェクトを複製したり、それらを「エフェクター」という機能で一括制御することができます。
例えば下記の作品で色とりどりのキューブがアニメーションするシーンやラストでレモンや草などが放射状に並ぶモーションなどは、一つ一つのオブジェクトにアニメーションをつけているわけではなく、Mograph機能で一括操作しています。

キューブたちは「エフェクター」機能で一括制御で動いています
クローナー機能で、複製配置も簡単にできます


エフェクターにも様々な種類があり、例えば「ランダムエフェクター」「タイムエフェクター」を重ね掛けして
「ランダムに配置された風船が時間経過とともに空へ浮かんでいく」というような表現が簡便に組み立てられます。

また、「フィールド」というエフェクター等の効果範囲を限定する機能も駆使すれば、
下記のように順に空へ上がっていく、というような表現も簡単に出来ます。

クローナー、エフェクター、フィールドの効果を順番にONにした動画です。

これら機能はバリエーションも多く非常に奥深く、他にも様々な機能があり、しっかりご紹介しようとするとキリがないのでこの記事では割愛しますが、
特にMographは弄ってるだけで楽しい機能で、これはCGを学習する上でとっても大事な要素だと個人的には思っています。

AfterEffectsとの連携機能

最近ではCinewareという連携機能で、Aftereffects側でCinema4Dプロジェクトデータのカメラデータやライトやヌルオブジェクトの3次元座標を読み込めたり、
Cinema4DプロジェクトをレンダリングせずにAftereffects側でプレビューできたりもします。
ザックリと言ってしまえばAfterEffectsとCINEMA4D間で色々データを共有できるので、AfterEffectsをある程度使用できる人であれば3DCGソフトをCINEMA4Dにすることで効率的に3DCG制作することができます。


メインで使用しているソフトウェアに関しては以上です。
あくまで、いちユーザーの環境・視点であり、昨今は上記以外のソフトウェアの発展も目ざましい為、必ずしもこれらが必要ということではないので、ご留意いただければと思います。

逆に、今はコレがおすすめだよ!などありましたら是非Twitterなどで教えていただけると嬉しいです。

Instagramもやっています!


長々と書いてしましたが、これからデザインやモーショングラフィックスを始める方へ、少しでも参考になりましたら大変幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました!