楽しみにしていたヴェネツィア。
以上、ローマ、フィレンツェ、ベネツィアの三都市周遊の旅でした。
イタリア全体の印象としては、歴史の中で脈々と受け継がれた衣食住に関する美学のようなものが、
今も色あせる事無く続いているといったかんじです。
しかしそれは決して堅苦しいものではなく、
古いものを大切にし、国民みんながいいねと思えるものがもう何百年も前から成熟していて、
世代を超えて親しまれ続けているような感じ、大ベストセラーだらけ。
例えば、イタリアにはスターバックスがありませんでした。
というか、フランス料理や日本料理その他外国料理屋みたいなのがあまり無く、
マクドナルドやケンタッキーといったチェーン店も数える程しかありませんでした。
みんな地元のバールやトラットリアでもっと美味しくて、
親しみのある場所を知っているからのようです。
あるレンストランに立ち寄った時に、壁に「300年前のローマ」の銅版画が飾られていました。
それを見て驚いたのですが、それは店の前の通りだったみたいなのですが、
今とほとんど変わらぬ街並なのです。
それが、この国の美学を物語っているように思います。
また、サン・ミケーレ島というヴェネツィア市民の共同墓地のみの島があります。
墓の島ということでホーンテッド的なイメージを持って行ってみましたが、
そこは当然墓がずらりと並んでいましたが、供えられた花で花畑のようになっていて、
ものすごく美しい景色でした。
貴族や俳優とおぼしき方々の墓も多く、ここに眠る事が夢であると言う方も多いのだとか。
死や墓に対するイメージすら、ここに行った事で少し変わりました。
※一応墓地のため撮影してません。是非その目で見に行ってみて下さい。
日本では得られない沢山の文化的・造形的刺激を得る事ができました。
これが旅の醍醐味ですよね。
次はナポリやミラノに行きたいと思います。